国際基準の品質へ
新鮮な魚を食卓へ届ける為に、喜代丸では鮮度、衛生管理の両面から様々な技術革新へ挑戦をしています。
EU HASSAPの取得
2025年8月20日より、第18喜代丸(本船)、第81喜代丸(運搬船)、第67喜代丸(運搬船)ではEUヨーロッパ向け輸出水産食品取扱施設等の認定資格であるEU HASSAPを取得しました。
EU域内に輸出される水産食品については、水揚げ、冷蔵保管、流通、加工の全段階における全ての関係者がEUの定める衛生基準を満たす必要があります。(詳しくは農林水産省該当ページに記載)
今回このEU HASSAPの認定資格を取得したことで、喜代丸は大型まき網漁船として日本の魚を国外の皆様にも届けることができる数少ない船団のひとつになりました。(新聞記事→ 2025年11月28日水産経済新聞)
海水循環循環システム(第67号の取り組み)
2024年より運行を開始した第67喜代丸(運搬船)では、漁獲魚保冷の際に砕氷が魚艙の上に集まり水温を一定に保つのが難しかった従来の保冷方式を、海水循環型に改良することで、魚の鮮度をムラなく一定の温度で管理することができる様になりました。
シャーベットアイス製造 (第81号の取り組み)
2017年に完成した第81喜代丸(運搬船)には、海水からシャーベットアイスを生成する最新の冷海水装置を搭載し、魚艙に入る魚を瞬時に冷却させることで、従来の氷を使った冷却方法に比べ、質・鮮度のより高い魚を提供することが可能になりました。
魚艙温度管理システム
第67号、第81号の両運搬船には各魚艙の上下段に温度センサーを取り付け、船内であればwifiを通じてどこでもPC、スマホで水温の状態をリアルタイムに確認できるシステムを導入し徹底した温度管理を実施しています。
捕獲魚の鮮度維持において、喜代丸は魚艙水温の管理を非常に大事な要素と捉え、徹底したモニタリングを行なっております。水温履歴はグラフとしてデータ化し、いつでも確認&提出ができるようになっています。
製品化への取り組み
喜代丸では日本国内及びEU輸出可能な漁獲物の製品開発において、長崎県松浦市の松浦魚市場で日本遠洋旋網漁業協同組合及び西日本魚市株式会社と連携を図り、増産に向けた取り組みを行っております。ご興味のある方は下記ボタンよりお問い合わせください。
獲るから育てるへ
喜代丸では、海洋資源の管理、そして安定した供給量の確保を目的として、養殖業者とも積極的に業務提携を行なっております。漁獲したヨコワ(マグロの稚魚)やサバの群れを、そのまま全長約30メートルの海上プール(バージ船)に誘導し、近郊の養殖場まで運び、育てることで、より質の高いブランドを育てる取り組みを行なっています。